調査・データ総合商社の兼松(東京都千代田区)は23日、同社が販売するトラック呼び出し&バース予約システム「KG TruckCALL」の導入によって、原材料の到着状況をリアルタイムで把握できるようになり、ドライバーの待機時間も短縮できたとして、山崎製パン安城工場(愛知県安城市)の導入事例を公開した。
「KG TruckCALL」は、ブレイブロジス(大阪市北区)が開発した、トラックの呼び出し&バース予約システムで、LINEや電話、SMSから予約や呼び出しができるのが特徴。LINEアカウントがあれば、すぐに利用でき、情報の管理も一般的なパソコンなどで可能なため、多額の導入費用もかからない。保存が義務付けられた荷待ち時間など乗務記録の管理もできる。兼松では今年1月から、同システムの販売を開始した。
山崎製パン安城工場では、1日50台、月間延べ1500台のトラックによってパンの原材料が納入されている。しかし、納入車両や荷待ち、荷役作業などの管理を手作業で行っていたうえ、2024年問題への対応にともない、これまでドライバーが行っていた原材料の荷下ろし作業を工場の社員が行うようになることから、業務の効率化を迫られていた。
工場の課題の一つが、資材を管理する資材課と駐車場やバースが離れた場所にあることで、これまでは、急いでパンを製造しなければならない場合、その都度、トラックが到着したのか、資材課の社員が守衛に確認しなければならなかった。
しかし、システムの導入で。トラックの受け付け状況を業務端末で確認できるようになり、資材の受け入れ準備などがスムーズになった。
また、バースの利用状況もリアルタイムに把握できるようになったため、トラックの呼び出しも円滑になり、守衛の業務の負担が軽減されたほか、ドライバーの待機時間も短縮された。
今後は、1日に複数回納入するドライバーに対して、予約受付の手続きを簡略するなど、より使い勝手がよくなるよう、さらに改良を検討していく。
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