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TNT、ゴリラ救命へ救急X線装置をカメルーンへ輸送

2013年5月28日 (火)
密猟者に銃で撃たれたゴリラ

密猟者に銃で撃たれたゴリラ

話題TNTエクスプレスは28日、密猟者により銃で撃たれて負傷した若いゴリラを救命するため、救急X線装置をカメルーンへ輸送したと発表した。

10歳のゴリラ「シュファイ」は腕に致命的な損傷を受け、直ちに手術が必要な状態だったことから、治療のために必要な装置の輸送を要請する連絡が入り、TNTのスペシャルサービス部門が対応した。

同社は、イギリス・ウォリックシャー州のトウィクロス動物園から専用X線装置を集荷し、パリ経由でカメルーンの首都ヤウンデに空輸した。

同社によると、ゴリラの母親はハンターに殺されたが、若いゴリラは自然保護団体「エイプアクションアフリカ」によって救命された。トウィクロス動物園の動物学ディレクター、シャロン・レッドローブ氏ら3人の獣医が現地に渡航し、シュファイの腕を手術した。

シャロン・レッドローブ氏は「手術前のX線検査でシュファイの手首の傷が悪化していることが分かり、手術を開始して直ぐに、肘の上の部分から腕を切断するという難しい決断を下さなければならなかった。TNTが輸送した装置のおかげで損傷の範囲を特定することができた」とコメント。シュファイの手術後の経過は順調で、森の中で片腕で胸を叩く彼の姿が目撃されているという。