財務・人事玉井商船(東京都港区)が7日に発表した2025年3月期 第2四半期(中間期)決算で通期業績予想を、売上高が前回予想比3億2000万円減の27億8000万円、営業利益が同2500万円減の4億4800万円、純利益が同7億円増の3億6700万円と変更した。
同社グループ所有の外航船1隻が11月中の売船を予定しているため、下半期の動静スケジュールの見直しを行った。日本からの航路において、貨物輸送から短期貸船を中心に予定しているため、売上高は減少するものの、運航費が発生しないため営業利益の増加を予想。また、売船の結果第3四半期において特別利益約18億8100万円を計上するため純利益は大幅な増加を予想した。
外航海運業は、支配船舶による北米からの穀物輸送や南米からの水酸化アルミ輸送、海外向けのスラグ輸送を行い、一部支配船舶の短期貸船により安定収益の確保を図った。営業収益は、日本から海外に向かう航路において貨物輸送から短期貸船にシフトし、一部の支配船舶の修繕が長引いた結果、22億2100万円(前期比23.3%減)となった。営業利益面は、短期貸船の増加に伴い運航費が減少し、また、前期に発生した借船が今期には発生しなかったため、営業費用全体が減少し、6億3800万円(同19%増)となった。
内航海運業は、定期用船1隻による水酸化アルミなどの輸送を行い、所有船隻に加え他社船1隻の定期貸船により安定収益の確保。また、船員を他社へ融通し派遣業収入を得た。営業収益は、航海数および輸送量の増加による運賃の増加、貸船単価の増加による貸船料の増加により、50億200万円(対前期比2.5%増)となりました。営業利益面では、航海数の増加により運航費の増加はあったものの、営業費用の増加分を営業収益の増加が上回り、営業利益は5300万円(同9.3%増)となった。
今期は、売上高が前年同期比18.9%減の27億8000万円、営業利益が同29.6%増の4億4500万円、純利益が同18%増の3億6700万円だった。
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