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商船三井系のCVCが京大発スタートアップに出資

2024年11月11日 (月)

ロジスティクス商船三井が100%出資するコーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)、MOLPLUS(東京都港区)は11日、ペロブスカイト太陽電池の開発、製造、販売を手掛ける京都大学発のスタートアップ、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)がシリーズCラウンドの追加調達として実施した第三者割当増資に応じたと発表した。

エネコートは京都大学化学研究所の若宮淳志教授らの研究成果をもとに、ペロブスカイト太陽電池の開発を行うスタートアップ。ペロブスカイト太陽電池は、シート状で軽量のうえ、折り曲げも可能で、屋内のような低照度環境下でも高い発電効率を発揮する。このため、これまでの太陽光パネルが設置困難な建物の壁面や支柱、耐荷重の弱い倉庫の屋根などでの活用が期待されている。

今回、同社に出資したのはMOL PLUSのほか、独立系ベンチャーキャピタルの15th Rock(東京都千代田区)、日本ベンチャーキャピタル(東京都千代田区)が運営する「京大ベンチャーNVCC2号投資事業有限責任組合」。これによって同社の資金調達総額は累計で83億円となった。調達した資金を使い、ペロブスカイト太陽電池技術の開発を加速させるとともに、生産・販売体制の構築や事業拡大を図る。

MOL PLUSでは今後、商船三井グループの貨物船の甲板部分のほか、倉庫やターミナル荷役設備など港湾施設の屋根や壁面にペロブスカイト太陽電池を取り付けるなど、港湾や物流、不動産分野での幅広い利活用を検討する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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