財務・人事福山通運は12日に発表した2025年3月期第2四半期決算において、通期予想を売上高を6億円減の3007億円、営業利益を53億円減の67億円、経常利益を44億円減の91億円、最終利益を33億円の80億円と下方修正した。
売上高においては、上期は想定を上回ったものの、下期は物量の回復基調も弱まり、想定を下回る見込みとなったことにあわせ、価格転嫁が遅れていることを踏まえ下期の運送収入を20億円下方修正した。また、営業利益においては、運送収入の下方修正に加え、輸送の維持・向上のための外注費が想定を上回る見込みとなり53億円の下方修正となったとしている。
第2四半期の決算は売上高が3.9%増の1468億400万円、営業利益が28.1%減の44億8500億円、最終利益が24.5%増の54億6000万円であった。
運送事業は売上高が3%増の1140億8200万円、営業利益は36.5%減の30億4800万円。7月に倉庫機能を有したいばらき五霞支店を新設し、需要の高い北関東エリアの再構築に努めるなど、効率的な複合一貫輸送サービスの維持向上に努めた。また、24年4月からの時間外労働時間規制の適用に伴い、運べないリスクが高まるなか、車両の大型化や協力会社への委託などによる輸送力の増強に取り組むとともに、上昇する輸送維持コストに対応した価格転嫁にも努めたが、想定していたた単価改善には至らず減益となった。
貸し切り事業は売上高が7.9%増の122億7700万円、営業利益は7.4%増の10億7500万円。専用ブロックトレインおよびダブル連結トラックを活用した貸切輸送サービスの提供を含めた営業を強化し、取扱件数の増加に取り組んだ結果の増収増益だった。
流通加工事業は売上高は6%増の110億5800万円、営業利益は7.3%増の16億6300万円。拡充している倉庫を活用した複合一貫輸送サービスの提供を中心とした積極的な営業展開による売上の拡大に努めるとともに、人件費の上昇などに対応した単価改定を行い利益を確保した。
国際事業は売上高が10.7%増の57億9300万円、営業利益は26.1%増の1億6100万円。7月後半からの円高基調などもあり輸入貨物量が増加に転じ、利用運送事業や通関事業には回復が見られ堅調に推移。一方で輸送事業につきましては、海上輸送の落ち着きによりクロスボーダートラック輸送の需要の減退を受け、新たな貨物の獲得に向け営業活動を強化いたしましたが、落ち込みをカバーするには至らず低迷した。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com