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久喜物流センターの完成予想図
フード清水建設は10日、埼玉県久喜市で味の素物流向けの物流施設「久喜物流センター」（仮称）に着工したと発表した。既存の川崎物流センターとの2施設で首都圏の流通量拡大に対応する。2014年3月に竣工し、翌4月から稼働を開始する。
2万4968平方メートルの用地は、過去の冠水状況を踏まえ、周囲より1メートル高くして浸水対策を施した。災害発生時の高度なBCPニーズにも対応可能な機能を備えるとともに、エコ水路（近自然型護岸）や水田ビオトープなど、さまざまな生態系や環境へも配慮する。
施設は鉄骨造り3階建てで、延床面積は3万2934平方メートル。BCP（事業継続計画）対策として、建物外周部に16台のオイルダンパーと170個の免震ゴムを導入。自家発電装置も備え、災害時に業務を継続できる仕組みを構築する。
1階入庫側は高床仕様とし、18台の大型トラックが同時に停車できるようにする。西側に設ける出庫側トラックバースでは、段差をなくした低床タイプの荷さばきスペースとし、フォークリフトによる円滑な荷積みに配慮する。2階には摂氏20度の定温庫を設ける。
■久喜物流センターの概要
所在地：埼玉県久喜市北中曽根久喜・清久工業団地周辺土地区画整理事業地内4街区2画地
敷地面積：2万4968平方メートル
延床面積：3万2934平方メートル
用途：倉庫
設計・施工：清水建設
構造・規模：鉄骨造（免震構造）、3階建て
工期：2013年3月-2014年3月
