クニエとみずほ銀、SCMへのリスク支援で連携

荷主NTTデータグループのコンサルティング会社、クニエ（東京都千代田区）とみずほ銀行は15日、自然災害やパンデミック、地政学リスクなどによるサプライチェーン途絶リスクに関する企業へのマネジメント支援で、業務提携すると発表した。これまで個別に行われてきたサプライチェーンマネジメント（SCM）のコンサルティングと銀行支援を連動させ、資金面を含めて企業のリスク対応を強化する。

両社によると、クニエは企業などに対し、自然災害やパンデミック、サイバー攻撃、地政学リスクなどによる調達から生産、物流、販売に至るまでの一連のサプライチェーンが途絶した場合の影響を分析し、対応策を検討するなどの支援を行う。みずほ銀行はクニエと連動して、資金管理や決済、貿易金融などについての知識や情報を提供し、スムーズにリスク対策を実行できるようにする。

これまでSCMについては、主に調達・生産・物流部門が管理していたが、サプライチェーンの途絶が売上や運転資金など、財務や決済にまで影響が波及するケースが増えており、財務・経営部門と連動した分析・対応も求められるようになってきた。このため、コンサルティングと金融の専門家が連携して企業のサポートにあたることにした。

両社は「外部環境の不確実性が高まる中、サプライチェーン途絶リスクの検討は複雑さを増している。このような難局には、異なる専門性を有する企業が連携して立ち向かうことが必要だ」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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