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日本特殊陶業が東芝マテリアルを買収

2024年11月27日 (水)

M&A日本特殊陶業(名古屋市東区)は25日、東芝子会社の東芝マテリアル(横浜市磯子区)の全株式を1500億円で取得し、完全子会社にすると発表した。株式の取得日は来年5月30日を予定している。

東芝マテリアルは、ファインセラミックスや蛍光材料応用製品、磁性材料部品、タングステン・モリブデンなどの部品・材料の開発、製造、販売を手掛けている。特に、電気自動車(EV)向け軸受けに使われる窒化ケイ素ボールやパワー半導体向けの窒化ケイ素放熱基板では、業界をリードしている。24年3月期の連結売上高は345億4000万円、営業利益が54億8600万円だった。

セラミックを使った自動車・半導体部品などを製造する日本特殊陶業も、窒化ケイ素ボールや窒化ケイ素放熱基板を今後の有力な事業候補に挙げている。東芝マテリアルを子会社にすることで、関連する技術を活用できるほか、東芝マテリアルの顧客の拡大とサポート体制の強化も図れると判断した。

東芝は日本産業パートナーズ(JIP)などの企業連合の買収を受け入れ、非上場化して経営再建に取り組んでいる。この際、日本特殊陶業も500億円を出資した。東芝が優良子会社の同社を売却するのも、経営立て直しの一環と見られる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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