環境・CSR積水ハウス(大阪市北区)とブリヂストン(東京都中央区)は28日、積水ハウスの住宅で使用する給水給湯樹脂配管のリサイクルに共同で取り組むと発表した。
積水ハウスでは、独自の資源循環システム「積水ハウスゼロエミッションシステム」を作り、新築工事やアフターメンテナンス、改修などで出る廃棄物を、全国21か所ある自社施設「資源循環センター」で回収し、リサイクルしている。
具体的には、新築現場で端材などを27種類に分別し、集荷施設へ搬送した後、そこからまとめて資源循環センターに送る。同センターでは最大80種類に分別して自社工場やリサイクル業者へ送って再利用している。端材や廃棄物を運ぶトラックは、現場に部材を送ったトラックの戻り便を活用する。
しかし、給水給湯樹脂配管の内管はリサイクルの難しい素材が使われることが多く、主に熱エネルギーとして再資源化していた。
一方、ブリヂストンは、給水給湯樹脂配管の内管に、リサイクルが可能な熱可塑性樹脂のポリブテンパイプを使っている。同社ではこれまで、製造工程で出る端材などを原材料に戻すリサイクルを行っていたが、施工時などに出る端材のリサイクルは進んでいなかった。
両社が取り組むリサイクルでは、積水ハウスが回収したブリヂストン製ポリブテンパイプを再生材メーカーに持ち込み、リサイクルペレット化。それをブリヂストの製造工場に送り、給水給湯樹脂配管の製造に使用する。これによって、積水ハウスの新築工事時に排出されるブリヂストン製給水給湯樹脂配管端材の70%超がリサイクルできる。他の用途にリサイクルされる端材を含むと、全体でほぼ100%が製品の原材料としてリサイクルされるという。
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