商船三井、漂流する船体後半部で貨物流出が進行

破断して漂流するMOLコンフォートの船体後半部

話題商船三井は27日、同社運航のコンテナ船「MOLコンフォート」の海難事故で、26日午後11時（日本時間）の情報として、荒天の影響で曳航を開始できていない船体後半部で、貨物の流出が進行していると発表した。

本船は船体前半部が北緯15度52分・東経68度53分付近にあり、アラビア湾方面へ曳航が続いている。後半部は北緯14度13分・東経66度04分付近を漂流し、東北東への移動が続いており、現場海域は依然として荒天が続いている。

後半部は荒天の状況下で船体が激しく動揺しており、同社は「遺憾ながら貨物倉への浸水と甲板上に積載している貨物の流出が進行している」と説明。船体前半部は、多数のコンテナが積載された状態で、現在のところ安定した姿勢で曳航されているという。