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フュージョンとSAP、医薬品CC管理システム開発

2024年12月6日 (金)

サービス・商品フュージョンコンサルティング(イギリス)とSAP(ドイツ)は11月25日、共同でコールドチェーン管理ソリューション(CCMS)を構築したと発表した。サプライチェーン全体の温度状況を完全に可視化し、医薬品やワクチン、生鮮品など温度に敏感な製品の品質を保つ。

一般的に温度管理が必要な医薬品の製造・供給プロセスでは、室温暴露時間(TOR)と冷蔵時間(TIR)を追跡し、製造ラインから患者に届くまでの間に、製品が異なる温度帯に置かれた時間を累計する。こうした作業は、紙ベースの手作業で行われることが多く、手間がかかるうえ、ミスも発生し、患者の安全性や製品の有効性、企業のコンプライアンスのリスクとなっていた。

開発したCCMSはTORとTIRの追跡をデジタル化し、サプライチェーン全体の温度状況を完全に可視化することで、異常を未然に防ぐ。自動化されたワークフローとスマートアラートによって、製品の腐敗や患者のリスクを最小限に抑え、SAPシステムとの統合で、RFIDとIoTデバイスから自動的に取得するデータを活用して効率性と安全性を高める。

フュージョンは今後、ライフサイエンス分野のトップクラスの企業と協力する業界コンソーシアムを設立し、利用者からのフィードバックや要望を継続的に製品の設計や開発に反映させることも計画している。

SAPでは「温度変化に敏感な製品を管理するという重要な課題に対処することで、患者の安全性を高め、法令順守を強化し、環境への影響を低減できる」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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