商船三井、新型帆装装置を共同開発

格納動作中のパワーアシストセイル

ロジスティクス商船三井は3日、三井造船、三井造船昭島研究所、日本海事協会と共同研究している、船舶から排出されるCO2の削減に寄与する新型帆装装置「パワーアシストセイル」の実船搭載可能なプロトタイプを製作し、三井造船大分事業所で6月から陸上実証試験を開始した、と発表した。

この装置は、横風時には飛行機と同様に発生する揚力を、追風時には抗力を利用することで、船舶の補助推進力の増加に寄与するもの。

実船搭載時には、搭載する船舶の規模と目標とするCO2削減効果に応じて搭載する基数を調整し、適切な帆装システムを実現する。既存の船舶の設計を大幅に変更することなく搭載できることを目指しており、CO2削減効果は2-5％を想定している。

今回の陸上実証試験で、装置の性能と耐久性を確認するとともに、実船搭載を行うための改良点の抽出を行う。