
▲センコーのダブル連結トラック
ロジスティクスセンコーと旭化成ホームズ、積水化学工業、積水ハウスは16日、住宅物流で4社が協業を開始する発表会見を都内で開いた。トラックドライバーの時間外労働の上限規制の適用、労働力不足など2024年問題が社会問題化するなか、4社は合同のワーキンググループを経て、住宅物流4社協議会を発足させて対応策を協議してきた。物流効率化と脱炭素を推進し、2025年までにトラック2160台分、1万7000時間の運転時間を削減するとしている。

▲都内での4社協業の発表会見
協業施策として、物流拠点・車両を共同利用する。旭化成ホームズとセキスイハイム、積水ハウスが全国に持つ29の物流拠点を今後、4社で共同利用し、デジタル情報プラットフォームを構築。セキスイハイムと積水ハウスがセンコー車両を共同利用する。部材の購入と輸送を共同で実施し、輸送力強化を図る。これにより、例えば北陸から東北、関東、中部、近畿、九州の5エリアに共同輸送すると、運転時間と輸送CO2排出量の削減率は共に5%になると見ている。
さらに、車両を大型化し、中継輸送で配送効率を向上させる。2024年から浜松で稼働中の中継基地「TSUNAGU STATION」を今後、仙台、新富士、広島で開業する。ドライバーの労働環境改善のほか、貨物、車両、ドライバーの情報を集約して最適なマッチングを実現、物流を効率化を目指す。車両2台を前後で繋げたダブル連結トラックを使った共同輸送も強化する。
輸送CO2排出量削減のため、軽油に代わる代替燃料の導入を進める。4トン平ボディのEV(電気自動車)トラックやリニューアブルディーゼル車両、ダブル連結トラックなどを導入し、輸送中のCO2排出量を年間500トン削減することも目指す。
すでに、参加企業間で一部共同利用はスタート。東北エリアで24年7月に東北セキスイハイム工業・積水ハウス東北工場の2拠点で4台、中部エリアで24年7月–9月にセキスイハイム工業中部事業所・積水ハウス静岡工場の2拠点で150台の車両の共同利用が行われている
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