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ハマキョウ、元社員が架空売上10億円超、着服も

2013年7月12日 (金)

話題ハマキョウレックスは12日、元従業員が2008年から5年間にわたり、10億4300万円に上る架空売上を計上していたことが分かったと発表した。

同社によると6月下旬、営業本部が管理本部からの要請を受けて滞留売掛金の回収進捗について元従業員にヒアリングを実施したところ、「回収進捗に疑義を感じた」ため、管理本部が調査を開始。この結果、元従業員2人による架空売上の計上と、取引業者を利用した着服の疑いがある点を発見した。本人に再度、ヒアリングを実施したところ、その事実を認めたという。

元従業員らによる架空売上の計上は、顧客へ発行した正規の請求書とは別に、実態のない売上金額を別途同社経理部へ報告を行うという方法によって行われ、2008年4月からことし3月までの5年間で、少なくとも10億4300万円の架空売上があるとみられている。

また、取引業者を利用した着服行為は09年11月からことし5月まで行われており、その合計金額は3400万円と推定されている。同社は不正行為の時期、金額について、今後の調査、監査法人による監査を経て最終確定していく方針。

不正行為を行った元従業員は、既に懲戒解雇としており、今後は民事、刑事の両面から責任を追及していく構え。管理本部による調査では、類似行為は見つからなかったとしている。