サービス・商品倉庫建設を手掛ける三和建設(大阪市淀川区)は21日、全国の危険物倉庫の所在地を検索できる電子地図「HAZ-MAP(ハズマップ)」を同日、同社のホームページで公開したと発表した。
HAZ-MAPは、物流企業各社がホームページなどで公開されている情報を、同社が手作業で集計して作成。国内の危険物倉庫360拠点を掲載している。地図上で所在地などを確認できるだけでなく、取り扱い種別やサービス、地域などの条件で絞り込み検索もできる。
コンプライアンス意識の高まりのほか、リチウムイオン蓄電池や半導体の増産体制の整備、電子商取引(EC)市場の拡大などで危険物倉庫のニーズは高まっているが、需要に開発が追い付かない状況が続いている。これは、法的要件から建設可能なエリアが限られているうえ、適地が見つかっても、階数や面積などの法的規制を受けるため敷地活用の効率が低く、採算が見込めずに開発を断念するケースが多いからだという。
このため、同社では顧客企業に情報提供するため、全国の危険物倉庫拠点をリスト化していたが、多くの企業にリストを活用してもらおうと、電子地図化して公開することになった。
現在、一般的なドライ倉庫などのマッチングサイトは複数存在しているが、危険物倉庫に関する拠点情報などをまとめたデータベースは存在していない。HAZ-MAPに掲載している倉庫は、日本国内で把握できる情報をもとに集めたものだが、国内の危険物倉庫(営業倉庫)の9割以上を網羅しているとみられる。
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