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名豊道路整備による経済効果は8兆5900億円

2025年1月27日 (月)

行政・団体今年3月8日に愛知県の名古屋市と豊橋市を結ぶ国道23号のバイパス「名豊道路」が全面開通するのを前に、国土交通省中部整備局は24日、開通による利便性の向上や経済効果などを発表した。

名豊道路は名古屋市と豊橋市とを結ぶ初めての大規模なバイパスで、全長72.7キロ。1972年の整備開始以降、順次整備が進み、残るのは豊川為当インターチェンジ(IC)-蒲郡IC間の9.1キロのみとなっていた。

同事務所によると、現在、名古屋-豊橋間を国道1号で走行すると1時間50分かかるが、全面開通によって同区間が1時間で結ばれる。また、バイパスが一部未開通となっている現状の国道23号を使うと1時間20分で、全面開通によって20分短縮されることになる。さらにバイパスを利用する車が増えることで、周辺の慢性的な渋滞の緩和も期待される。

物流面では、豊田市内から三河港まで運ばれる完成車の輸送時間が往復185分から150分に短縮される。これによって、1日3往復が可能になり、生産性の向上にもつながる。

また、キャベツの産地、渥美半島で収穫された農産物は東名高速音羽蒲郡ICを経由して全国に出荷されるが、バイパスの全面開通によって、豊橋市内から音羽蒲郡ICまでの所要時間は55分から41分に短縮される。

名豊道路の整備にともない、バイパス沿線に多くの製造会社が進出するなど、整備開始以来約50年にわたって、経済の活性化に貢献して来た。この間の製造品出荷額の伸びは全国平均より高く、6兆3000億円増加した。同事務所は、これらによる波及効果を含めて生産額の押し上げ効果は累積で8兆5900億円に上るとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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