財務・人事飯野海運(東京都千代田区)が1月31日に発表した2025年3月期第3四半期決算(連結)によると、通期業績予想を売上高が前回予想比3億円減の1430億円、営業利益が同8億円減の166億円へと下方修正した。最終利益は172億円と据え置いた。
今期は累計で売上高は前年同期比5.1%増の1087億3500万円、営業利益が同4.1%減の137億4400万円、最終利益が5.9%減の141億8100万円だった。
前回予想時の想定に比べ大型ガス船で一時的な稼働の減少や、その他の一部船舶の市況が若干弱含むと想定。利益は今期までの実績で減益となっているものの、事業投資からの受取配当金の増加を見込んでいることから予想は据え置きとなった。
外航海運業セグメントは、大型ガス船のうちLPG船市況はパナマ運河の通航制限が緩和したこともあり、船腹余剰感からスポット運賃は過去最高水準を記録した前年同期と比べて大幅に下落。LNG船市況は新規プラントの稼働開始前に新造船が竣工し船腹供給が過剰となったことや冬季需要が伸びなかったことから、スポット・定期用船料ともに前年同期と比べて下落した。結果、セグメント売上高は906億1200万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は107億3800万円(同4.3%減)となった。
内航・近海海運業セグメントは内航ガス輸送の市況は、複数プラントにおける修繕実施や慢性的な内需の冷え込みにより概ね荷動きが低迷したものの船腹需給の逼迫により前年同期と同水準で推移。近海ガス輸送は新造船の竣工が限定的であることや、安定的なLPG輸送需要を背景に、同社主力のアジア域市況では前年同期と同水準で推移した。結果、内航・近海海運業の売上高は85億2500万円(11.7%増)、営業利益は4億2100万円(51.3%増)となった。
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