財務・人事日本貨物鉄道(JR貨物)は7日、2025年3月期通期連結業績予想を修正し、営業利益を前回予想から2億円減の1994億円、営業利益を同3億円増の15億円、最終利益を32億円増の52億円とした。
台風10号などによる災害の影響および輪軸組立作業における不正行為の対策による費用を織り込むものの、連結の各利益および単体の当期純利益は黒字を確保すると予想。また、特別利益の増加が見込まれるため純利益は前回見通しよりも増加を見込んだ。
同日発表した第3四半期決算は、売上高が前年同月比5.5%増の1481億8300万円、営業利益が24億5300万円、最終利益が13億5700万円だった。
鉄道ロジスティクス事業の売上高は6.3%増の1341億円、営業損失は51億円(前年同期は営業損失94億円)だった。今期における輸送量はコンテナが2.3%増、車扱が1.4%増となり、合計では2.1%増だった。コンテナの品目では、食料工業品は記録的な猛暑の影響で飲料水を中心に需要が旺盛だったことに加えて鉄道シフトの取組みが進んだことにより好調な荷動きとなった。紙・パルプは鉄道シフトにより堅調に推移。また「令和6年能登半島地震」で発生した石川県内の災害廃棄物の輸送を実施した。車扱の品目では、石油が長期連休などにおける帰省・レジャー需要の増加によりガソリンおよび軽油が増加。セメントは顧客における定期修繕計画の変更などにより増加した。
4月に建設を開始した大型マルチテナント型物流施設「DPL千葉レールゲート」の経費面で、エネルギー価格や原材料価格の高騰により動力費などが上昇したものの、安全の確立、安定輸送の確保、輸送品質の維持等の事業継続に必要な経費を執行した。同月、基本運賃改定を実施し鉄道ロジスティクス事業全体としては営業費は増加したものの赤字幅は縮小した。
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