ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

世界の自動倉庫システム市場は30年に1.5倍に

2025年2月13日 (木)

調査・データインドの市場調査会社、マーケッツアンドマーケッツは1月31日、世界の自動倉庫システム市場は2025年から30年までの間に1.5倍の148億ドルの規模に成長するとの予測を公表した。電子商取引(EC)や労働力不足、倉庫スペースが市場の拡大をけん引している

同社によると、25年の同市場の規模は98億6000万ドルで、今後30年にかけて年平均8.5%の成長を続ける。

業界別に見ると、小売・物流業界での立体自動倉庫(ASRS)の採用が増加すると見込まれている。これらの業界では、在庫管理の効率化とオーダーフルフィルメントの迅速化が求められており、ASRSの導入がその解決策として注目される。

また、在庫追跡や自動制御システムなどの高度なデジタル技術を統合することで、運用の効率が向上し、人件費も最小限に抑えられる。自動車メーカーが効率と生産性にますます重点を置くようになると、ASRSは引き続き運用の最適化において極めて重要な役割を果たすと指摘している。

地域別では、特に米国において、ASRSの導入が顕著であり、市場をけん引。先進的な技術の採用とEC市場の成熟が、ASRSの需要を支えている。また、アジア太平洋地域が今後成長すると予測。アジア太平洋地域でのASRSシステムの需要は、中国、インド、日本などでのECや自動車、金属、重機などの分野の拡大によって後押しされる。企業は、労働力不足や運用コストの増加、効率的な在庫管理などの問題を解決するため、業務の自動化に取り組んでおり、こうした需要の高まりと、自動化を推進する政府の取り組みによって、ASRSの採用がさらに進むと予想される。また、同地域では物流インフラへの投資の増加も見込まれ、ASRS市場の大幅な成長を後押しする。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com