調査・データグローバルインフォメーションは10日、世界の食品物流市場が2020年に1011億米ドル(11兆1600億円)に達し、2026年にかけても着実な成長を続けるとの予測を明らかにした。先進諸国におけるAI(人工知能)を活用した配送業務の効率化や、途上国における流通ネットワークの構築や物流インフラの改善の進捗などで、市場は緩やかながらも着実に拡大するとした。
世界の食品物流市場の成長は、主に食品・小売分野におけるEC(電子商取引)の急速な普及が主因となる。オンラインで購入した商品の保管や配送の活発化が市場の成長を後押しする。さらに、AIによる配送効率の向上により、ルート最適化をはじめとする配送業務のさらなる効率化を推進する。こうした取り組みが奏功して、生鮮食料品の配送時間の短縮が可能となる。
市場における他のプラス要因は、発展途上地域における流通ネットワークやインフラの改善や、物流業者によるビジネスプロセスの強化のための新技術の採用などが挙げられるという。