財務・人事日本コンセプトが13日発表した、2024年12月期決算は売上高が前年同期比5.4%増の182億2900万円、営業利益が同13.9%減の28億4600万円、最終利益は20.6%減の19億3100万円と増収減益となった。
コンテナ貨物全般の荷動きが活発化するに伴いコンテナ船のスペースが不足気味となり、海上運賃が上昇。複数のコンテナ船社からスペースを確保し7月以降はスペース不足が解消され、海上運賃も下落・安定し輸出売上が予算を上回った。トラックから鉄道、内航船へのモーダルシフトはじめ顧客の物流の見直しが求められているものの変更に時間を要し、国内輸送売上は前年を上回ったものの目標を下回った。
また、混雑が慢性化する京浜港に代わる拠点として新潟港近くに支店を開設。顧客からの要望に応じ当初計画を変更しているため設備の建設は継続しているものの許認可が1月に下りたことから、2025年末までにはフル稼働可能な状態となる見込み。今後は輸送需要の増加が見込まれる高圧ガス事業に注力すべく、23年6月に設立した子会社「日コン外航ガスタンクケミカル」で営業を行っているものの高圧ガス事業の重要拠点である新潟支店の稼働が計画より遅れていることもあり、目標には若干届かない結果となった。
2025年12月期の通期業績見通は、売上高が13.8%増の98億8700万円、営業利益5.8%増の15億5600万円、最終利益が1.1%増の10億4600万円と増収増益を予想した。
中国が化学品の生産能力を増強している中で、中国経済の動向、特に内需の増減は化学品を取り扱う顧客の輸送需要に影響が出る見込み。日本の輸出入についてはケミカルタンカーからの切り替えなど、モーダルシフトによる新規需要の掘り起こしを図る。
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