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東海運3Q、海上コンテナ減などで減収増益

2025年2月14日 (金)

財務・人事東海運が14日発表した2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比1.6%減の298億3600万円、営業利益が同145.8%増の5億7200万円、最終利益は137.3%増の4億9100万円の減収増益だった。

物流事業の売上高は0.2%減の225億9300万円、セグメント利益は35.1%増の13億5600万円だった。国際貨物は取扱隻数は回復の兆しがみられる一方で海上コンテナの取扱量は総じて減少した。ロシア・中央アジア関連貨物はウクライナ情勢などの影響によりロシア向けの生産関連貨物や消費財関連貨物の取扱量は引き続き減少。中央アジア向けの自動車関連貨物は中国との国境におけるコンテナ滞留の影響により取扱量は減少し、その他の地域向けの自動車関連貨物、消費財関連貨物、ODA案件の取扱量も減少した。液体輸送関連貨物は紅海における治安悪化の影響により海上運賃の高騰した中東、欧州向けの輸出取扱いが増加したため、収益および費用が増加した。

国内貨物はカーフェリー輸送や陸上輸送での取扱量は減少したものの、採算性の向上により収益は増加。倉庫関連貨物は需要の増加により危険品貨物の取扱量は増加したものの、円安や物価高の影響により輸入貨物の取扱量が減少し、総じて収益は減少した。

海運事業の売上高は5.4%減の66億3300万円、セグメント利益は9.3%増の3億4700万円だった。内航船においてセメント船は需要が低迷していることに加え、船舶の定期検査や臨時入渠修繕などが発生したことにより取扱量が減少。内航貨物船は一般貨物船において建設発生土などの輸送量が減少したものの、粉体船においては7月より新造代替船が稼働し1隻増船したことにより取扱量は増加した。外航船は一般貨物船において受注航海数が減少したことにより取扱量は減少した。

通期業績は直近と変わらず、売上高が前年比4.6%増の415億6500円、営業利益が同122.8%増の6億4200万円、最終利益は80.4%増の5億7200万円と増収増益を予想する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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