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住友金属鉱山、車載用二次電池材料を増産

2012年4月19日 (木)

拠点・施設住友金属鉱山は19日、車載用二次電池正極材料の中間材「水酸化ニッケルプリカーサー」と原材料の硫酸ニッケルを増産すると発表した。

 

同社はこれまで、自動車メーカーなどと共同で車載用二次電池正極材料の開発に注力してきたが、需要の高まりに伴い、正極材料の販売量と中間材の水酸化ニッケルプリカーサーの需要がさらに増加するとみて、同社磯浦工場(愛媛県新居浜市)で水酸化ニッケルプリカーサーの生産設備を増強することにしたもの。

 

これにより、同社の水酸化ニッケルプリカーサーの生産能力は月800トン増加し、月1500トンとなる。9月までに増強工事を完了する計画。

 

硫酸ニッケル生産体制の増強については、現在ニッケル工場(愛媛県新居浜市)で一般めっき向けや二次電池正極材料の原材料となる硫酸ニッケルを年間2万5000トン生産しているが、需要増加を見込み、播磨事業所(兵庫県加古郡播磨町)に新たな硫酸ニッケルの製造設備を建設する。

 

これにより、原料から二次電池正極材料までの一貫した生産体制をさらに強化し、社外の硫酸ニッケル需要拡大に対応する。新たな製造設備の完成後、硫酸ニッケルの生産能力は年間2万トン増加し、既存設備と合わせて年間4万5000トンとなる。2014年2月に工事を完了する。