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スマートエネルギー倉庫「MFLP横浜新子安」完成

2025年3月3日 (月)

拠点・施設三井不動産とENEOS不動産(横浜市中区)は3日、神奈川県横浜市鶴見区で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)横浜新子安」が2月28日に完成したと発表した。

▲「MFLP 横浜新子安」外観(出所:日鉄エンジニアリング)

この施設は、首都高速神奈川1号横羽線、5号大黒線、7号横浜北線の生麦ランプ入口に近接し、東京都心や広域配送に適した立地にある。また、京浜急行電鉄本線・生麦駅から徒歩13分と、従業員の通勤にも便利な環境が整っている。

施設の特徴の一つは、太陽光発電と大型蓄電池を組み合わせた「スマートエネルギー倉庫」である。屋上に2000キロワットの太陽光パネルを設置し、2600キロワット時の蓄電池を導入。さらに、三菱重工エンジン&ターボチャージャが開発したマイクログリッドコントローラー「COORDY」を採用し、系統電力、太陽光発電、蓄電池の3種類の電源を最適に制御することで、40%の二酸化炭素削減が見込まれている。この取り組みにより、最高ランクの「ZEB」認証およびCASBEE横浜Aランクを取得し、DBJ Green Building認証の5つ星も取得予定だ。

デザイン面では、水辺を意識した視認性の高い外壁を採用。高速道路からの認識性を高めるため、青と白のモザイク調パネルが施されている。また、施設内のエントランスには、アーティスト小川剛氏による作品「A ray of hope」を展示。光の屈折を活用し、未来への希望を表現したアート作品となっている。

さらに、施設南西側の運河沿いには6000平方メートルの緑地「波紋の広場」を整備。潮風に強いシマサルスベリをシンボルツリーとし、低木や芝を用いて水面の波紋を表現している。この緑地は、施設従業員が自然を感じながらリフレッシュできる空間として活用される。

設備面では、各階に45フィートコンテナ車両対応のトラックバースを備える。また、非常用発電設備の導入や、地震エネルギー吸収能力の高い「アンボンドブレース」を採用するなど、BCP(事業継続計画)対応も強化されている。

施設の概要は、敷地面積が6万189平方メートル、延床面積が13万6718平方メートルの5階建てダブルランプ構造で、設計・施工は日鉄エンジニアリングが担当した。

施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパーク横浜新子安(MFLP横浜新子安)
所在地:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-18
敷地面積:6万189.44平方メートル
延床面積:13万6717.67平方メートル
完成:2025年2月28日

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LOGISTICS TODAY編集部
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