荷主三井E&S造船(東京都港区)は3日、内海造船(広島県尾道市)が建造した大洗-苫小牧航路初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ かむい」(総トン数1万5512トン)に、ガス燃料供給装置(FGSS)を提供したと発表した。同船は環境負荷の低減を目的としたLNG燃料船であり、就航により航路の脱炭素化が進む。

▲LNG 燃料フェリー「さんふらわあ かむい」(出所:ツネイシホールディングス)
今回のFGSS提供に際し、三井E&S造船はガスパートエンジニアリングを担当し、LNG燃料タンクを含むFGSS一式を供給した。同装置は本船の設計初期段階から内海造船と共同で開発され、最適な機器構成や燃料タンク容量の検討が行われた。また、機器の調達、設置、試運転、竣工後のアフターサービスまで一貫して対応し、船舶運航の安全性と効率性を確保している。
国際海事機関(IMO)による環境規制強化を背景に、船舶の燃料は重油からLNGなどの新燃料への転換が進んでいる。三井E&S造船はこれまで培ったガス運搬船の設計・建造技術を活かし、二元燃料船の導入を検討する企業を支援する方針を示した。
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