調査・データアラヤ(東京都千代田区)は5日、安全運転時の脳活動と眼球運動の相関についての研究成果を発表した。本田技術研究所(埼玉県和光市)および国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)と共同で、MRI対応運転シミュレーターを用いた実験を行い、脳の働きが安全運転に及ぼす影響を明らかにした。
研究では、運転中の脳活動と視覚行動の関係を解析するため、MRI内で利用可能な特殊な運転シミュレーターを活用した。このシミュレーターは実車同様のハンドルやペダル操作が可能で、運転中の視線の動きも同時に計測できる。実験では、参加者が右側のサイドミラーに映るリスク車両にどのように反応し、ブレーキ操作を行うかを観察した。その結果、安全運転ができていた参加者は、リスク車両を長時間注視しており、状況判断に関わる脳領域の活動が高いことが判明した。
さらに、リスク車両に最後まで視線を向ける傾向のある参加者ほど、他の車両の動きを予測しながら運転行動を決定する脳領域の活動が高くなっていることが分かった。これらの研究結果は、認知機能の衰えを補助する運転支援システムの開発に貢献する。
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