調査・データパイプライン(東京都中央区)は5日、20-30代以上の男女1056人を対象に「エシカル消費」(人・社会・地域・環境に配慮した消費行動)に関する調査を実施した結果を公表した。
「環境や社会に配慮した商品やサービスについて見聞きする機会は以前より増えていると思うか」という設問に対して、20代では6割が「とてもそう思う(18.7%)」「ややそう思う(39.6%)」と回答。30代以上も6割の方が「とてもそう思う(16.6%)」「ややそう思う(46%)」と回答した。
「企業が提供する商品やサービスにはどのような『環境や社会への配慮』が必要だと思うか」と質問したところ「リサイクル素材の使用(リサイクルシステム)(39%)」の回答が最も多く、「生産時・使用時の環境負荷削減(CO2排出量削減、エネルギー消費量削減など)(36.8%)」「つくる人(労働者)の安心・安全な環境が守られている(29.9%)」と続き、生産・物流プロセスや労働環境にも及んだ。
「商品やサービスを選ぶ際、環境や社会への影響をどれくらい考慮するか」という設問には、20代では4割が「とてもしている(10.3%)」「ややしている(29.8%)」と回答。30代以上も4割の方が「とてもしている(7.9%)」「ややしている(35.9%)」と回答した。一方、「あまりしていない」「まったくしていない」と回答した人に「環境や社会への影響を考慮して商品やサービスを選んでいない理由」を質問したところ「価格が高いから(40.4%)」と回答した方が最も多く、「購入できる場所がわからないから(24.2%)」「本当に環境や社会によい影響があるのかわからないから(16%)」と続いた。
「地球上の問題を解決していくために、企業が率先して環境や社会に配慮した商品やサービスの提供や訴求をしていくことは重要だと思うか」と質問したところ、20代では6割が「とても重要だと思う(20.3%)」「やや重要だと思う(42.3%)」と回答しており、30代以上では7割が「とても重要だと思う(26.2%)」「やや重要だと思う(46.2%)」と回答。20代、30代ともに企業の環境や社会に配慮した商品やサービスの提供や訴求の重要性を強く認識している傾向があることがわかった。
同社による分析では、消費者は企業が率先して環境や社会に配慮した商品やサービスを提供・訴求していくことが重要だと考えており、日常生活で簡単に取り入れられる商品やサービスで環境活動を行おうとする方が多くいると考えられるとした。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com