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トッパンF、重量輸送向けの循環紙コンテナ発売

2013年9月25日 (水)

産業・一般トッパン・フォームズは25日、紙製折りたたみ式梱包資材の販売を同日から開始すると発表した。重量数百kgのロール状フィルムなど、企業間で行われる大型重量物の輸送を効率的に循環させる用途を想定している。

新たな資材は、段ボールの6倍の強度を持たせた板紙を使い、100回以上の再利用が可能な「紙コンテナ」の技術を応用することで、簡単に組み立て・折りたたみができるもの。同社の試算では、ワンウェイ方式に比べて物流のトータルコストを最大で50%低減、環境負荷も同70%改善できるとしている。

通常、大型重量物の輸送は対象物を木製の構造物に固定し、段ボール箱を手作業で組み立てて包装するが、基本的にワンウェイの物流で対応している場合が多く、送り側は大量のダンボール箱の在庫が必要で、これらを種類ごとに保管する必要がある。

また、受け手側は受領後、リサイクルのために大きな段ボール箱の解体・分別作業が必要となるが、折りたたむことで容積を10分の1にできる紙コンテナであれば、梱包資材コストと組立作業時間の短縮し、静脈(回収)物流のコストダウンや保管スペースの大幅圧縮につなげることが可能となる。

同社では、年内をメドにRFIDを使って紙コンテナの使用履歴を「見える化」する機能の提供を開始する計画で、物流コストの削減を計画している企業や、環境対策意識の強い企業向けに販売し、今後3年間で関連ソリューションの売上高30億円を見込む。