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住友ゴム、ゴムの破壊メカニズム解明

2025年3月21日 (金)

発表の様子(出所:住友ゴム工業)

荷主住友ゴム工業は19日、ドイツのドレスデン工科大学のゲルト・ハインリッヒ教授との共同研究により、タイヤの耐久性能に大きく関わるゴムの破壊メカニズムを解明したと発表した。この成果は、3月6日-7日に米国フロリダ州オーランドで開催された米国化学会の特別セッションにおいて招待講演として発表された。

研究では、ゴム材料に発生するき裂の進行メカニズムをミクロスケールで解析。シミュレーションを活用して、き裂先端での応力集中やボイド(微細な空洞)の形成と拡大が、ゴムの破壊挙動にどのように影響するかを明らかにした。特にボイドの成長がき裂を悪化させる一方で、応力を分散させる効果もあることが判明した。同社は今後、ボイドの分散状態と応力の関係を詳細に検証し、耐摩耗性に優れた環境負荷の少ないタイヤの開発に役立てるとしている。

また、同社が2023年3月に発表したサーキュラーエコノミー構想「TOWANOWA」の中で、今回の成果は「材料開発・調達」プロセスに活用される予定。持続可能なサプライチェーン構築に向け、収集したビッグデータと連携させることで、物流や製造における資源効率の最適化を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部