
(出所:西久大運輸倉庫)
調査・データ西久大運輸倉庫(福岡市東区)は21日、トラックとドローンを組み合わせた配送の実証実験を、26日に南栄工業(沖縄県八重瀬町)や学校法人都城コア学園などと宮崎県都城市で実施すると発表した。地域物流の効率化を図るとともに人手不足などの課題解決を目指し、新しい物流モデルの可能性を検証するとしている。
実証実験では、これまでトラックを使って行っていた支店からホームセンターまでの商品配送の一部をドローンで行う。同市内にある南栄工業がドローンを提供し、都城コア学園が運営する専門学校「都城コアカレッジ」の敷地内をドローンの発着ポイントとする。
当日は、西久大運輸倉庫の都城支店からコアカレッジまで8キロの間をトラックで配送。コアカレッジからホームセンターまでの1キロをドローンで搬送する。荷物の重さは15キロで、ドローンは目視できる範囲内での自動飛行「レベル2」で行う。
同社では、実証実験でドローン配送の安全性や効率性を検証するほか、ドローンを使った物流に対する地域住民の理解促進を図る。また、ドローン操縦の内製化を進め、競争力の強化につなげていく。
今回の実証実験を皮切りに、都城市内での実証実験規模を段階的に拡大していく計画で、都城支店から市内北部エリア全区間にドローン配送を導入することを目指す。さらに、配送範囲を南部エリアにも広げ、最終的には市内の南北エリアにそれぞれハブ拠点を設置し、効率的な物流体制を構築するとともに、災害時には迅速に物資を配送できるようにする。
同社は「実証実験は物流イノベーションへの第一歩。将来的には災害時にも役立つインフラとして、地域に貢献できる体制づくりを目指す」としている。
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