
▲駐車時間情報提供モニターの設置状況(出所:NEXCO中日本)
ロジスティクス中日本高速道路(NEXCO中日本)は24日、東名高速道路足柄サービスエリア上りで、最新の画像処理技術を駆使した駐車時間表示システムの運用を開始した。このシステムは、高度なデジタル技術を活用することで、リアルタイムでの駐車状況の把握と表示を可能にしている。導入に際しては、利用者の利便性向上と駐車場の効率的な運営を両立させることを重視した。
このシステムは、大型車専用の短時間限定駐車マスの利用状況をリアルタイムで監視し、デジタルモニターに詳細情報を表示する高度な管理システム。具体的には、39台分の大型車用駐車マスのそれぞれについて、車両の入庫時刻、経過時間、残り利用可能時間などの情報を、施設内に設置された2台の大型モニターを通じてドライバーが容易に確認できる仕組みとなっている。このモニター表示により、運転手は自身の駐車状況を常時把握することが可能となり、効率的な駐車場の利用を促進している。
同社は2023年11月から短時間限定駐車マスの実証実験を開始。この実験では、駐車場の利用効率を向上させることを主な目的として、大型車専用の駐車マスに時間制限を設けた運用を実施した。実験の結果、駐車マスの回転率向上や利用者数の増加など、複数の面で一定の成果を上げることができた。しかしながら、制限時間として設定された60分を大幅に超過して駐車するケースが依然として多く見られ、効率的な運用に向けての課題として浮上した。この状況を効果的に改善し、より多くのドライバーが利用できる環境を整備するため、同社は新システムの導入に踏み切ることを決定した。
「時間超過の抑制と効率的な駐車スペース活用を目指す」と、同社は導入の狙いについて説明した。具体的には、デジタルモニターによる時間表示を通じて、ドライバーに駐車時間を明確に意識してもらうことで、長時間駐車の抑制につなげる方針だ。また、短時間で効率的に入れ替わる駐車スペースを確実に確保することにより、より多くのトラックドライバーに適切な休憩機会を提供することを目標としている。このような取り組みを通じて、サービスエリアの利便性向上と運営効率化の両立を実現する考えだ。
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