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日本GLP、BCP秀逸の適地に「GLP八千代Ⅴ」完成

2025年4月30日 (水)

▲「GLP八千代Ⅴ」外観(出所:日本GLP)

拠点・施設日本GLP(東京都中央区)は4月30日、千葉県八千代市に延床面積15万7600平方メートルの物流施設「GLP八千代V」が完成したと発表した。全カスタマー区画に電動シャッターを導入し、ダブルランプウェイを設置した先進的物流施設で、ダイワコーポレーション(東京都品川区)が一棟利用する。

本物件は「GLP八千代IV」に隣接する敷地を活用した建て替えプロジェクトだ。日本GLPは豊富な再開発経験を生かし、ダイワコーポレーションのニーズと敷地の特性を踏まえて、デザインや構造、設備の設計を実施した。既存入居企業のあらた(江東区)のGLP八千代IVへの移転と連携して工事工程を複数の工区に分割し、オペレーションを中断させずに段階的な退去と明け渡しを実現した。

▲「GLP八千代IV」(左)に隣接する形で建てられた「GLP八千代V」(右)

施設は地上5階建ての免震PC造で、ワンフロア2万5000平方メートルの空間を確保する。敷地面積6万7427平方メートルに建つ施設には、八千代エリアでは希少なダブルランプウェイを備え、効率的な物流オペレーションが可能だ。全カスタマー区画には汎用性の高い電動シャッターを採用し、最小2900平方メートルの小分割区画設定ができる設計で、転貸にも対応する。施設内には災害時の事業継続性をサポートする非常用発電機や井水利用装置を導入し、地震対策として免震構造を採用する。環境面ではCASBEE(新築)認証、BELS 6Star認証、ZEB-Ready認証の取得を予定する。

立地は東関東自動車道・千葉北インターチェンジ(IC)から9.9キロの距離にあり、圏央道や常磐自動車道、京葉道路にも近接する。八千代市の中央にある工業団地エリアの中心に位置し、県道262号線や国道16号線といった幹線道路からのアクセスルートを確保する。2028年まで人口増加が予測される八千代市は、ハザードマップで液状化や浸水のリスクが極めて低く、BCP(事業継続計画)面で優れた物流適地となっている。

▲トラックバース・庫内

施設は周囲の自然を柔らかな曲線やアースカラーで表現し、木質のアクセントと自然光を活かした快適な就労空間を提供する。免震エプロン上には緑化を施し、施設内の環境整備を推進する。共用部にはカフェテリアやコンビニエンスストア、ラウンジを設置し、庫内には空調用ファンを配備する。通勤の利便性向上のため、東葉高速鉄道・八千代中央駅から専用バスを運行する。日本GLPは八千代市で3棟の物流施設を運営しており、新たに「GLP八千代Ⅵ」の開発も進めている。

日本GLP社長の帖佐義之氏は「このたび『GLP 八千代Ⅴ』が竣工を迎え、ダイワコーポレーション様に一棟でご利用いただけることを大変嬉しく思います。この施設は、全カスタマー区画を電動シャッターとし、エリア内で希少なダブルランプウェイを有する先進的物流施設です。当社の『GLP コンシェルジュ』サービスの荷主ネットワークを活用し、入居企業様の求める施設の開発・運営を追求し続けながら事業拡大をサポートし、地域経済の持続的な発展に貢献してまいります」とコメントした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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