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JR貨物、安全管理体制強化へ抜本改革を報告

2025年3月31日 (月)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物、東京都渋谷区)は28日、鉄道車両の輪軸の圧入作業で作業記録を書き換えるなどの不正があった問題で、同社は国土交通省から昨年10月に命じられていた安全管理体制の点検、見直しについての実施状況を、国土交通大臣に報告したと発表した。

緊急的な改善措置として、各現業機関で安全上の課題や問題点がないかを再確認するため、全国に展開する93の駅施設、25か所の運転管理拠点、7つの車両所、10か所の保全技術関連施設で現業機関の管理者がチェックリストを用いて臨時の安全総点検を実施した。また、現場の実態をより正確に把握するため、全社員を対象とした詳細なアンケート調査を並行して実施し、作業現場における具体的な問題点の特定と課題の洗い出しを徹底的に進めた。

臨時の安全総点検で確認された改善すべき課題は、恒久的な対策として本社、支社、各現業機関が連携して改善を行う。具体的には今年度のグループ鉄道安全実行計画に改善すべき項目への対応を盛り込み、安全総点検で改善の実施状況を「改善措置の実施プロセス」に従って繰り返し確認する。また、作業マニュアル通りに作業が実施されているかについても同様に繰り返し確認する。

監査体制でも二重チェックの体制を敷く。業務監査室が各現業機関の作業が作業マニュアル通りに行われているかなどを監査し、安全監査室が業務監査室の実施した監査結果を基に、各現業機関の実態を確認し、安全管理体制が機能しているかを監査する。両監査室で双方の監査結果を共有し、各現業機関の安全管理体制を点検、強化していくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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