行政・団体日本貨物鉄道(JR貨物)は1月31日、輪軸の圧入作業に関する不適切事案を受けた保安監査の改善措置を国土交通省に報告した。昨年10月の事業改善命令に基づき、4項目の安全確保措置について具体的な対策をまとめた。
改善措置では規程類の整備、教育体制の改善、作業記録の書き換え防止、安全管理体制の点検・見直しを柱とする。社長直轄の「業務監査室」を新設し、室長1人、副室長2人、室員2人の体制で外部有識者の知見も取り入れて監査を強化する。
具体策として輪軸圧入装置のプログラム改修や、検査データの記録・管理システムの見直しを進める。また、9月を「検査記録の重要性を考える強化月間」と定め、全社的な教育を実施。輪軸組立作業担当者向けの勉強会も開催する。
犬飼新社長は「全社をあげて安全管理体制の強化に取り組み、輸送の安全確保に万全を期す」と表明。安全管理体制の点検・見直しについては今年3月末までに追加報告する方針だ。同社は今回の事案を重く受け止め、社員一丸となって信頼回復を目指す。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com