
(出所:マン・トラック&バス)
国際商用車メーカーのマン・トラック&バス(ドイツ)は3月31日、バッテリーセミトレーラートラック「eTGX」による「MANポーラーエクスプレス」ツアーを完了したと発表した。
同ツアーでは、スウェーデン北部の北極圏からミュンヘンまでの3400キロを公共の充電インフラのみを使用して1日平均400キロから600キロを走行。北極圏からスタートし、スウェーデン東海岸に沿ってストックホルムまで走行。スウェーデン内陸部を通ってマルメまで行き、コペンハーゲン、デンマークを通過してハンブルクまで到達。シュヴァインフルトを経由してドイツを抜けミュンヘンのサッカー用スタジアム「アリアンツ・アリーナ」でゴールした。
雪と氷に覆われた真冬の天候では、特殊なグリップ力を備えたタイヤが必要となり、転がり抵抗が増大したものの、平均消費量100キロメートルあたり117キロワットアワーで全ルートを完走した。デンマークとドイツでは気温がやや高かったため、消費量は105キロワットアワーまで減少。1回の充電での走行距離は400キロから500キロで、北極圏であっても、次の充電ステーションまで安全に到達できることを証明した。
費用対効果の面で見ると、ルート全体での公共充電の平均費用は1キロワットアワーあたり56セントで、eTGXのエネルギー費用は従来のディーゼルトラックとほぼ同等であることがわかった。さらに1キロワットアワーあたり40セントから50セントのより安価な公共充電料金を適用すれば、ディーゼル車に比べ安価にすることも可能だと強調した。
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