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日立、台湾・華城と変圧器の合弁事業に合意

2013年10月9日 (水)

荷主日立ロゴ日立製作所は9日、電力流通システム事業を強化するため、技術提携先の台湾・華城電機と合弁で、台中市に変圧器の製造会社「日立華城変圧器」を2014年1月に設立することで合意した、と発表した。

日立華城は、中・大型変圧器を製造する工場を台中市の台中港自由貿易区に建設し、15年4月から生産開始する。製造する変圧器は、日立のグローバル販売ネットワークを活用して日立ブランドで販売する方針で、工場の生産体制は、17年に400MVA換算で年間35台となる見込み。日立華城への出資比率は、日立が60%、華城が40%となる。

世界の変圧器市場は着実に拡大しており、北米市場などの先進国マーケットでは、送変電設備の取替時期を迎えることから、更新需要が見込めるほか、風力、太陽光発電といった再生可能エネルギーで発電した電力を、高電圧で大都市に送る送電網の建設計画が具体化しつつある。

また、東南アジアや中東では、電力需要の急増に対応した広域送電網の建設が多く計画されていることから、同社は「変圧器の需要が高水準に継続する」とみており、グローバル市場で変圧器事業の拡大を目的に、華城との合弁会社設立に合意したもの。

工場を建設する台中港自由貿易区は、優遇税制や区域内の審査免除、通関免除などの優遇措置に加え、台湾の南北交通の要所にあることから、物流面の利便性が高い。