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日産、ナイジェリアで車両共同生産に合意

2013年10月10日 (木)

荷主日産自動車ロゴ日産自動車と西アフリカのスタリオングループは9日、ナイジェリアで車両の共同生産を開始することに合意した、と発表した。

ナイジェリアで自動車産業の発展を促す新しい自動車産業政策を政府が最終承認することを見越したもので、日産は、新法の制定を受けて同国で車両生産を行う、初の世界的な大手自動車メーカーとなる。

同国で既に日産の独占販売社として活動しているスタリオンは、ラゴスにある既存工場、VONオートモービル社の生産能力を拡大する。

スタリオンは現在、同工場で商用車の生産を行っており、小型トラック、バンなどの生産に向けた年間生産能力は4万5000台へ引上げられる。生産第一号となるモデルは、2014年春に生産開始するの日産「パトロール」となる見込み。

同工場では、ルノーの車両も生産の可能性があり、将来のビジネスニーズに合わせて活用していく。

日産のアフリカ大陸における年間販売台数は、2012年度末の11万台から16年度までに倍増することを目指しており、目標の達成に向けて南アフリカのプレトリア・ロスリンにある日産の工場で生産する新型ピックアップトラック、14年度中に南アフリカで発売するダットサンブランドの立ち上げなどを発表している。

■カルロス・ゴーン日産自動車社長のコメント
「私たちは、自動車の国内生産から生み出される国内投資と雇用創出を促進するためのナイジェリア政府の積極的な政策を歓迎する。現地パートナーとともに、ナイジェリアをアフリカの重要な生産ハブとするための準備を進めている。先駆者として、ナイジェリア市場とアフリカ大陸の長期的な成長のために事業を展開していく」

■スニル・ヴァスワニ・スタリオングループ会長のコメント
「グッドラック・ジョナサン大統領とオルセグン アガンガ大臣が陣頭指揮を取った新しい自動車政策は、ナイジェリアをアフリカ自動車産業のリーダーとすることを目指した政府戦略だ。わがグループは、社会経済的利益を生み出す関連産業の創出を促進する総合的な自動車産業へ全面的に投資を行っていく」