ロジスティクス日揮ホールディングスと小田急電鉄、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY(横浜市西区)の4社は3月31日、使用済み食用油(廃食用油)を国産の持続可能な航空燃料(SAF)の原料などとして再活用するため、相互に協力する基本合意書を締結したと発表した。合意に基づき、今月1日から小田急グループの各施設から出る廃食用油の収集を開始している。日揮HDの主導で、国内初の大規模製造サプライチェーンを構築し、4月頃より航空各社へ供給を開始する。
4社によると、小田急商事が運営するスーパーマーケット「Odakyu OX」など50店と小田急レストランシステム運営の飲食店「名代箱根そば」など49店から出る廃食用油をレボインターナショナルが収集、運搬。SAFFAIRE SKY ENERGYが製造するSAFの原料の一部とする。年間回収量は8.5万リットルで、年間7万リットルのSAFに再生される予定。これによって、200トンのCO2削減効果が見込める。
小田急電鉄は21年に廃棄物の収集と資源化を支援する事業「WOOMS(ウームス)」を開始し、廃食用油収集業務の効率化に向けた研究や実証を進めている。今後、4社で連携しながら、収集業務による環境負荷の低減にも取り組む。
SAFFAIRE SKY ENERGYは、日揮HDとレボインターナショナル、コスモ石油が共同で22年に設立。昨年12月にコスモ石油堺製油所(堺市西区)内にSAF製造装置が完成している。
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