ロジスティクス日揮ホールディングス(HD、横浜市西区)や兵庫県伊丹市などは24日、SAF(持続可能な航空燃料)の原料となる廃食用油の資源化促進を図るため、「持続可能な航空燃料への資源化促進等に係る連携及び協力に関する協定」を同市役所で締結した。
伊丹市と協定を結んだのは、同社のほか、レボインターナショナル(京都市下京区)とSAFFAIRE SKY ENERGY(サファイアスカイエナジー、横浜市西区)で、協定に基づき年間2万9000リットルの廃食用油の回収を見込んでいる。

▲協定締結式の様子(日揮ホールディングス)
伊丹市には大阪国際空港(伊丹空港)があり、SAFの普及に協力するため、市役所や市立体育館など市内11か所の公共施設などで廃食用油の回収を実施している。今後、協定に基づいてレボインターナショナルが廃油を収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYのプラントで生成されるSAFの原料とする。
同市では来年度以降、市が運営する給食センターなどから排出される事業系廃食用油もSAF製造向けに提供することを検討している。 また、毎年11月に市が実施している環境イベントで、廃食用油がSAFになるまでの工程を市民に紹介する予定にしている。
同市など4者は「空港のある伊丹市で回収した廃食用油がSAFとなり、その燃料で飛行機が飛ぶことで、市民一人一人が脱炭素に貢献できることを実感してもらえる」としている。
SAFの普及では、日揮HD、レボインターナショナル、コスモ石油がSAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内唯一の国産SAF大規模製造設備はことし4月から供給開始している。また、日揮HDが発起人となった「Fry to Fly Project」では、企業や自治体などが家庭や飲食店などから出る廃食用油の回収に取り組んでいる。
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