サービス・商品A1A(東京都千代田区)は8日、製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」(アップサイクル)がIHIの車両過給機SBUの調達部門に導入されたと発表した。IHIは同システムを活用し、見積もり査定業務の効率化と原価管理の高度化を図る方針だ。

(出所:A1A)
IHIでは中期経営計画の一環として、固定費・変動費の削減を目的に業務プロセスの改革を進めており、特にターボチャージャーなどを生産する調達部門では、価格妥当性の判断精度とコスト情報の一元管理が課題となっていた。UPCYCLEは見積書をAI-OCRで構造化し、コスト変動要因の見える化や過去データの比較分析により、調達・購買活動のデジタル化を支援する。
2024年12月には、図面やコミュニケーション履歴のデータベース化とAI(人工知能)による類似図面検索機能も追加されており、設計から量産までの全工程でコストダウン余地を探索できる。調達・購買部門に加え、原価企画や設計部門との連携による組織横断的な業務効率化が可能となる。物流面でも、データ連携によって発注・納品に関わるサイクル短縮が期待されている。
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