
▲プロロジスパーク八千代2の竣工式
拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)は8日、4万7500平方メートルの敷地に地上6階建て、延床面積11万平方メートルのマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク八千代2」(千葉県八千代市)の竣工式を開催した。EC物流(電子商取引)サービスのSTOCKCREW(ストッククルー、東京都中央区)との賃貸契約を締結し、さらなる入居企業を募集している。

▲プロロジスパーク八千代2の外観
新施設は国道16号から2キロの距離に位置。首都圏の主要交通網へのアクセスが良好で、東京都市圏全域、関東広域へのスピーディーな配送が可能な立地だ。施設周辺の自動車20分圏内には20万人が居住する大規模な住宅エリアが広がる。物流施設の運営に不可欠な従業員の雇用確保でも優位性が高い。さらに、従業員の通勤利便性向上のため、隣接する「プロロジスパーク八千代1」ですでに運行中の従業員用通勤バスについて、新施設の本格稼働に合わせた増便を検討している。
施設は各階トラックバースの間口を11メートルスパンで設計。4トン以下のトラックであれば、1スパンに3台が着車できる。敷地内には284台分の乗用車駐車場と17台分のトラック待機場を整備した。最新の免震構造システムを導入し、24時間365日の安定した物流オペレーションを実現した。館内はAMR(自律走行搬送ロボット)と無人フォークリフトの運用を想定して設計。倉庫内の作業効率を大幅に向上させる環境を整備した。
Octa Robotics(オクタロボティクス、東京都文京区)開発のロボット・建物設備間連携インターフェース「LCI」の導入により、異なるフロア間でもスムーズな自動搬送が可能だ。電力面では、特別高圧電力受電システムを採用し、大規模な冷凍冷蔵設備や館内空調設備などの高負荷機器の安定稼働に必要な電力を確保した。
最新の地下水浄化システムにより、災害時のトイレ用水を長期的に確保できる体制を整えている。また、複数台の大容量非常用発電機を設置し、72時間以上の連続運転による重要設備の安定稼働を可能にした。八千代市とは包括的な災害時施設利用協定を結び、避難所機能も備えた。隣接する「プロロジスパーク八千代1」と連携することで、より強固な災害復旧支援体制を構築した。なお、プロロジスの千葉県内での物流施設開発は本施設で23棟目となり、地域の物流インフラ整備で重要な役割を担っている。
この日、竣工式に登壇したプロロジス会長兼CEOの山田御酒氏は「プロロジスパーク八千代2の竣工は、プロロジスにとって日本での物流施設開発の重要な一歩であり、特に首都圏のプレゼンスを強化するものだ。世界に誇れる物流施設だ。ストッククルーとの連携を通じて、最新技術を活用した高度な物流オペレーションを追求し、地域社会への貢献を目指す姿勢を示すことができた。この施設は、物流業界の発展に寄与するとともに、地域経済の活性化にも貢献するはずだ」と述べた。
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