国際欧州自動車工業会(ACEA)は7日、欧州委員会(EC)委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏との会合で、BMW、ダイムラー・トラック、イヴェコ、メルセデス・ベンツ、スカニア、ステランティス、フォルクスワーゲンのトップを含む業界リーダーらが、米国の関税が欧州の自動車、鉄鋼、アルミニウム輸出に及ぼす影響について議論したと発表した。
ACEAによると、EU(欧州連合)の自動車産業の輸出は最大670億ユーロの影響を受け、自動車関税と相互関税を合わせた総コストは800億ユーロに上ると推定される。議論では、関税のエスカレートと欧米双方の経済への長期的な打撃を避けるために、大西洋を越えた協力が緊急に必要であることを強調した。
ACEA事務局長シグリッド・デ・フリース氏は「世界市場の不安定の長期化は貿易障壁と企業コストを増大させるばかりであり、関税は、欧州、米国、そして世界中の消費者にとって価格を上昇させるだけだ」と述べ、「欧州と米国の指導者が貿易紛争の解決策を早急に見出すことが不可欠であるだけでなく、欧州機関が自動車行動計画を積極的に実施し、競争力の向上、コスト削減、規制負担の軽減、欧州の製造業の強化を図ることが不可欠だ」とした。
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