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ESR、川西DCプロジェクトで43万平米超の施設開発

2025年4月9日 (水)

拠点・施設ESR(東京都港区)は9日、兵庫県川西市で進行中の「ESR川西ディストリビューションセンター」(川西DC)プロジェクトが、最終フェーズに突入したと発表した。プロジェクトの総事業費は1500億円に上り、うち350億円は国内14の機関投資家によるESR初の国内ファンドからの資金調達によるもので、これに欧州の既存パートナーの出資が加わるかたちで、川西DCの第3棟「DC3」の建設がスタートする。

▲「ESR川西ディストリビューションセンター」(出所:ESR)

同プロジェクトは、総敷地面積50万平方メートルに及び、日本最大級の物流施設群として位置付けられる。関西主要都市まで1時間圏内という地理的利点を生かし、広域配送から都市部のラストマイルまで対応可能な立地が強みだ。すでに2棟(DC1・DC2)の施設が完成・稼働予定で、新たに延床面積43万平方メートル超のDC3が開発される。

DC3は地上9階建て、免震構造のマルチテナント型施設で、ことし4月に着工、2028年2月に完成する。汎用性の高い設計を採用し、多様な業種・用途に対応。1フロアの最大6分割や1階の床荷重を1平方メートルあたり2.0トンとする設計など、効率的な物流運用に配慮されたつくりが特徴だ。

ESRは施設内で働く「人」への配慮もアピールする。休憩ラウンジや24時間営業のショップ、無料託児所の設置に加え、バリアフリー対応やドライバー向け設備なども整備する。

今回のDC3の完成を見据え、同社は川西市と連携して敷地の一部を住宅系用途から工業用途への変更。プロジェクトの残りの敷地では、今後製造業や危険物保管対応施設の整備も視野に入れる。再生可能エネルギーの活用を見据えたバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の導入計画も進行しているという。

「ESR川西ディストリビューションセンター」プロジェクト概要

所在地:兵庫県川西市東畦野字⾧尾1-6他 26筆
敷地面積:【DC全体】50万5281平方メートル【DC3】21万1442平方メートル
延床面積:【DC3】43万3141平方メートル
構造:【DC3】地上9階建て・PCaPC造・免震構造
着工:【DC3】2025年4月
完成:【DC3】2028年2月

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LOGISTICS TODAY編集部
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