
(出所:ブリヂストン)
認証・表彰ブリヂストンは9日、同社が研究開発を進めている月面探査車用タイヤが、英UKi Media & Events発行の業界誌「Tire Technology International」主催の「タイヤテクノロジー国際イノベーション&エクセレンス賞」で「タイヤコンセプト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したと発表した。同賞は、最も革新的かつ先進的なコンセプトデザインのタイヤに贈られる。
同社によると、地球上のどの環境とも異なる極限の環境に対応し、スペースモビリティーを足元から支える独創的なタイヤの開発が、タイヤ業界や学術機関の専門家に評価された。
同社が開発を進めている月面探査車用タイヤは、月面を走るモビリティーに求められるより厳しい走破性と耐久性に対応するため、空気充てんが不要の次世代タイヤ「AirFree」の開発で培った同社の独自技術を用いて薄い金属製スポークで作られている。この構造によって、真空状態で激しい温度変化や放射線にさらされる月面環境下でも、耐久性を保ちながらも柔らかく変形し、月面にあるレゴリスと呼ばれる微細な砂の上での走破性を確保する。また、岩などの障害物に対しても、衝撃を吸収しながら乗り越えて走行することができる。
同社は19年から月面探査車用タイヤの研究開発に取り組んでおり、昨年4月、米国最大の宇宙関連シンポジウム「第39回スペースシンポジウム」でコンセプトモデルを初公開した。
受賞者の発表と授賞式は、ことし3月に独ハノーバーで開催されたタイヤテクノロジーエキスポ2025の中で行われた。
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