調査・データ本田技術研究所は9日、宇宙での使用を想定して開発している循環型再生エネルギーシステムのコア部品の試験を、国際宇宙ステーション(ISS)で実施するため、米国の航空宇宙関連企業シエラスペース、テックマスターと契約を締結したと発表した。
同社が開発中の循環型再生エネルギーシステムは、同社独自の高圧水電解システムと燃料電池システムを組み合わせたもので、太陽エネルギーと水から継続的に酸素・水素・電気を製造する。月面での利用を想定し、昼間は太陽光発電で水を電気分解して酸素と水素を製造・貯蔵し、夜間はその酸素と水素で発電して居住スペースに電力を供給する。
今回の実験では、ISSの微小重力環境下で水電解セルの試験を実施し、重力環境が水電解セルの反応に与える影響を検証することで技術信頼性の向上を目指す。
同社によると、独自の高圧水電解システムは、水素圧縮用のコンプレッサーが不要なためコンパクト。また循環型再生エネルギーシステムは蓄電池より質量あたりのエネルギー密度が高く、積載容量・質量の低減化に貢献するという。
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