ロジスティクスゼロは14日、車両輸送の繁忙期対策として「川崎プロジェクト」を実施し、24時間体制での車両輸送体制を確立したと発表した。
同社は川崎市東扇島の川崎カスタマーサービスセンター(収容可能台数580台)で、業務効率化を目指した大規模な運営体制の見直しを実施した。構内作業員を3つの専門チームに再編成し、各チームが8時間ずつ担当する3シフト制を導入。これにより24時間切れ目のない運営体制を確立した。新体制の下、東京23区内や横浜市を含む首都圏エリアでの車両引き取り業務は、近隣事業所との緊密な連携による効率的な業務分担が可能となり、人員配置の最適化と作業効率の大幅な向上を実現した。

▲川崎プロジェクトにより、車両の混雑の解消が見られた(出所:ゼロ)
3月中旬から4月中旬は、年度末の引っ越しシーズンと新年度開始に伴う車両移動が重なる繁忙期。輸送需要が大幅に増加する。この時期には、企業の移転、個人の引っ越し、リース車両の入れ替えなど、多様な要因で車両移動が集中する。昨年の同時期は輸送依頼が増え、配車調整の複雑化、納期遅延、車両保管スペースの一時的不足といった運営上の課題が発生した。特に都市部では、駐車場不足や交通渋滞により、効率的な配送計画の立案に支障が生じるケースがあった。
同社は、全国50カ所の物流拠点を戦略的に展開し、幅広い事業基盤を確立している。車両輸送の要となるキャリアカーは1000両を自社保有し、全国をカバーする輸送ネットワークを構築している。この充実した事業インフラを活用し、年間370万台(1日当たり1万台)という業界有数の輸送実績を誇る。
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