産業・一般凍結機メーカーのプロトングループの中核企業である菱豊フリーズシステムズ(奈良県奈良市、RFS)は12日、同グループで冷凍食品、機械製造事業を行うアンリッシュ食品工業(沖縄県うるま市)が、米国アイオワ州に本拠を構える乳酸菌製品の開発・販売を手がけるバイオテクノロジー企業に、プロトン凍結機を2月に納品したと発表した。

(出所:フリーズシステムズ)
プロトン凍結機は、同社が特許を取得した、均等磁束・電磁波・冷風をハイブリッドした高鮮度維持冷凍技術により、食品の細胞の破壊を防ぐ次世代の業務用急速凍結機。今回の採用では乳酸菌の歩留まりや品質保持力を高めるための技術として、プロトン凍結技術が評価されたという。
プロトン凍結機の導入により、同社の製造工程の最適化にもつながり、生産歩留まりの向上、品質保持期間の延伸、製造工程の最適化といった効果が期待されている。導入後の凍結時間はすでに短縮されており、今後の実験によってさらなる成果を見込む。
同社グループでは冷凍食品の輸出手続き代行や、国際物流の構築と運用管理なども行っている。今回、食品産業や医療産業での活用に加えライフサイエンス領域での活用に向けた研究に活用されるようになったことで、今後は乳酸菌をはじめとした微生物、発酵食品、医薬品などへの応用拡大を視野に入れる。
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