
(出所:東洋アルミエコープロダクツ)
ロジスティクス東洋アルミエコープロダクツ(大阪市西区)は21日、金子港湾(東京都大田区)と共同で、東京都港湾局発注の港湾工事現場で、大気中の湿度から水を生成する装置「AWG」を使用した実証実験を開始すると発表した。実験は9月まで実施される予定で、仮設トイレなどへの給水を目的に導入されている。
AWGにはイスラエルのWatergenが製造した中型機「GEN-M PRO」が用いられ、1日最大1000リットルの造水が可能。発電機と併設することでオフグリッド運用を実現し、水インフラの未整備な現場での使用に適している。生成された水はトイレの洗浄用のほか、手指の洗浄や芝生への散水などにも活用する計画。これにより、金子港湾は従来必要だった給水用の運搬作業を削減し、現場の安全性や環境負荷の軽減を目指す。
同社によると、日本国内でも離島や災害現場などで水インフラの不足が課題となる場面が多く、空気から水を得る技術が有効な手段になり得るとしている。同社は、造水性能やサイズの異なるWatergen社製品を取り扱い、今後も水資源の確保が困難な状況での活用拡大を図る。
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