ロジスティクスTNTエクスプレスは13日、企業の海外物流担当者に対し、荷受国で行われる通関業務を円滑にするため、HSコードと中国のCRコードの記入を自社ホームページ上で呼び掛けた。
HSコードは、国際貿易商品の名称と分類をグローバルに統一するために開発されたシステムで、6桁のコード番号からなる。適用国・地域は約200で、世界貿易量のほぼ98%に達している。同コードは適正な申告を目的に「輸出者の責任で付与されるべきもの」とされており、記載がない場合は通関が遅れることもある。
欧州では、2011年1月からHSコードの記載が通関のために必須となり、記載がない場合、通関の遅れが発生する可能性もあるため、顧客への注意喚起を行ったもの。
また、中国のCRコードは、各国で貿易取引をする業者に割り当てられる輸出入者登録のためのIDコードで、TNT中国は通関ブローカーに手数料を支払ってCRの確認作業を行うが、インボイス上にCRコードの記載があれば、現地での通関処理が早くなる、としている。CRコードを提示してから90日以内に輸入通関を終了できない場合、現地で滅却になる場合もあるという。