
▲アルミ付き紙容器古紙を使用した再生段ボール(出所:日本テトラパック)
環境・CSR紙容器の製造販売を手がける日本テトラパック(東京都港区)は4月30日、王子ホールディングス(HD)と共同で、アルミ付き紙容器を段ボールに再生する技術を実用化したと発表した。アルミ付き紙容器の本格的なリサイクルは国内で初めて。再生された段ボールは、開催中の大阪・関西万博の北欧パビリオンで、梱包用の箱に使われている。
アルミ付き紙容器は容器の内側にアルミが貼り付けられており、酸素や光を防ぐ効果があることから、ジュースや豆乳、加工食品などに使われている。普通の紙パックに比べて長期保存が可能になるが、紙とアルミの接着のためにポリエチレンが使われていることもあって、紙を分離することが難しく、ほとんどリサイクルが進んでいなかった。現在、使用済みのアルミ付き紙容器のリサイクルは3.6%にとどまり、ほとんどが焼却処分されている。
こうしたことから、日本テトラパックは、アルミ付き紙容器の普及を進めるため、王子HDと共同でリサイクル方法の確立や回収システムの構築を目指している。
今回、再生段ボールを使用するのは、飲料メーカーのゴールドパック(品川区)で、北欧パビリオンで来場者へ配布される「ノルディック・サークル」オリジナルデザインの水を梱包する箱として使われる。
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